昨日は、AIがどのように世界を変えつつあるのかをお話ししました。
今日は、その中で日本がどこに立っているのかを見ていきます。
米国や中国では、AIはすでに産業の中核として
物流・医療・製造・金融など幅広い分野に活用されています。
生成AIの分野では、米国発のChatGPTや画像生成AIが
世界の研究・企業活動を一気に加速させました。
中国ではAI企業への投資額が毎年数兆円規模にのぼり、
スタートアップが次々と世界市場に進出しています。
一方の日本では、AI技術の基礎研究は優秀であるものの、
実用化・ビジネス化のスピードでは世界に遅れをとっています。
その要因は、大きく3つあります。
データの共有・活用が進まない
AI人材の不足と育成の遅れ
規制や組織文化による導入の遅さ
この遅れは産業だけでなく、地域社会にも影を落としています。
港町の再生や新産業の育成にAIを生かすためには、
こうした課題を乗り越えることが欠かせません。
しかし希望はあります。
近年は自治体や企業が協力してデータ利活用を始め、
中小企業や農業・漁業でもAI導入が進みつつあります。
津村源一が信じる“現場からの挑戦”が、
再び日本を押し上げる鍵になるかもしれません。
明日のDay6では、こうした遅れを取り戻すために必要な
日本のAIに関する問題点と具体的な対策について掘り下げます。
シルバーキング 池田邦泰
(『風と共に生きる』著者)

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