昨日は、日本のAI普及が世界に比べて遅れている現状をお話ししました。
では、その原因は何なのでしょうか。
ここでは主な3つの問題点を挙げます。
- データ不足と分断
AIの性能は大量のデータによって磨かれます。
しかし日本では、企業や行政が持つデータが縦割りで分断され、
共有や活用が進んでいません。
結果としてAIを学習させる“燃料”が足りず、開発スピードが遅れてきました。
- 人材育成の遅れ
米国や中国では、AI専門家の育成に巨額の投資が行われています。
日本ではエンジニア不足に加え、現場でAIを使いこなす実務人材も不足。
AIを導入できる現場の力が足りないことが課題です。
- 規制・文化による導入の壁
新技術に対する慎重な文化や法規制が、
スタートアップや企業のスピードを抑えてしまいました。
海外では実証実験が即ビジネスにつながるのに対し、
日本では手続きに時間がかかるため競争力を失いました。
🌱 打開への道筋
・行政データの開放と標準化を進める
・教育改革でAIリテラシーを基礎教育に組み込む
・規制を緩和し、実証実験をしやすい環境を整える
・大企業とスタートアップ、地方が連携して課題解決型のAI活用を広げる
これらは一朝一夕ではありませんが、
現場からの挑戦を積み重ねれば道は開けます。
津村源一が信じる“年齢に関係なく挑戦できる社会”を実現するには、
AIを恐れず活用し、人間の創造性を生かすことが不可欠です。
明日のDay7では、私たち全員に関わる環境問題と地域再生の挑戦についてお話しします。
港町の未来を支えるもうひとつの風を一緒に考えましょう。
シルバーキング 池田邦泰
(『風と共に生きる』著者)

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