AIの進化と並んで、私たちの未来に欠かせないテーマがもうひとつあります。
それが環境問題です。
近年の異常気象──集中豪雨、猛暑、干ばつ、そして海面上昇は、
いずれも地球温暖化が進行している証拠だといわれています。
私たちの港町も例外ではなく、
夏の気温は年々上がり、漁業資源や沿岸の生態系にも変化が出始めています。
かつて製鉄所の煙突が立ち並んでいたこの町は、
経済成長の象徴である一方、
CO₂排出という環境負荷の影も抱えていました。
今、世界は再生可能エネルギーや省エネ技術への転換を急ぎ、
温暖化を1.5℃以内に抑えることを目指しています。
津村源一はこうした時代の変化を、
町の再生のチャンスだと考えています。
老朽化した港湾施設の跡地を活用して、
太陽光やバイオマス発電を導入し、
地元の雇用を生む新しい産業を育てる──
それは単なる経済活性化ではなく、
地域が地球環境に貢献するという誇りでもあります。
私たち一人ひとりの行動もまた、風を変える力になります。
節電やリサイクルだけでなく、再エネ由来の製品を選び、
環境配慮型の企業や技術を応援することが、
未来の町をつくる一歩になるのです。
明日のDay8では、こうした環境負荷を抑えながら
デジタル社会を支えるインフラ──データセンターの役割についてご紹介します。
静かな港町に、未来の情報の“風”を吹き込む新しい産業です。
シルバーキング 池田邦泰
(『風と共に生きる』著者)

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