【風と共に生きる-無料メール講座-Day9】データセンターと地域の未来──情報社会を支える新たなインフラ

AIやデータセンターが情報社会の基盤を築く一方で、
私たちの暮らしに欠かせないもうひとつの基盤があります。
それは食の安定供給です。

気候変動による異常気象や干ばつ、
漁業資源の減少などが進むなか、
世界では新しい食料生産モデルへの転換が求められています。

そのひとつが、植物工場(PFAL:完全閉鎖型植物工場)です。
LED照明と環境制御によって、
気温や湿度、光の量、養液を最適に保ち、
天候に左右されず野菜を通年で生産できます。
農薬の使用を最小限に抑え、地域のフードマイレージ削減にもつながります。

もうひとつが、陸上養殖(RAS:閉鎖循環式養殖)です。
海ではなく陸上の施設で、
水質を管理しながら魚を育てる技術で、
海洋汚染や気候変動の影響を受けにくく、
安定した供給と高品質の水産物を可能にします。

これらの施設は、再生可能エネルギーとの組み合わせによって
環境負荷を抑えながら地産地消を促し、
地域の新しい雇用を生み出すことができます。

津村源一が語る“風を吹かせる”という言葉には、
こうした技術がもたらす地域と地球の両方を豊かにする力が込められています。

いよいよ明日のDay10では、
この10日間の旅を締めくくるメッセージをお届けします。
私たち一人ひとりが未来の風を起こす存在であることを、
改めて一緒に考えてみたいと思います。

シルバーキング 池田邦泰
(『風と共に生きる』著者)

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