【風の通り道—無料メール講座Day4】植物工場の実態:未来の食糧生産はどうなる?

こんにちは、池田邦泰です。

今日のテーマは 植物工場。
近年ニュースや雑誌でも取り上げられることが増えましたが、その実態はまだ一般にはよく知られていません。

植物工場には大きく分けて二つの方式があります。
一つは 完全閉鎖型(PFAL)。
LED照明と人工環境制御によって一年中安定的に野菜を育てる方式です。
病害虫のリスクが低く、農薬をほとんど使わずにすむため「安心・安全な食」として注目されています。

もう一つは 温室型。
太陽光を取り込みながら補助的に人工光や環境制御を用いる方式で、コストは比較的低いものの、天候や季節の影響を受けやすいという特徴があります。

では課題は何か。
それは採算性です。

完全閉鎖型は設備投資と電力コストが高く、レタス一玉の生産コストが露地栽培に比べて割高になることが多いのです。

また温室型も安定性に欠けるため、大規模に展開しても利益を出すのは容易ではありません。

それでも、挑戦を続ける企業や自治体があります。
スーパーに並ぶ「工場野菜」を見かけた方もいるでしょう。
規模が小さくても、病院や学校給食に安定供給する仕組みが少しずつ広がっています。

これが日本の食料自給率を下支えし、将来の食の安全保障に寄与する可能性は十分にあるのです。

小説の主人公・津村源一が「浮力で支える巨大な船」に未来を託したように、現実の社会でも技術者や起業家たちが新しい食のインフラを模索しています。
彼らの姿は、フィクションを超えて現実を動かす力を持っているのかもしれません。

👉 あなたは工場野菜を食べたことがありますか?
その味や印象を思い出しながら、このテーマを考えてみてください。

次回は「陸上養殖のメリット」を取り上げます。
海の未来と食の未来をつなぐ新しい挑戦を一緒に見ていきましょう。

―― シルバーキング 池田邦泰

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