こんにちは、池田邦泰です。
これまでにAIや再生エネルギー、植物工場、陸上養殖といったテーマを見てきました。
今日は少し視点を変えて、AI普及を支える基盤=データセンター(DC) について考えてみましょう。
ChatGPTのような生成AIや、自動運転、医療診断など高度なAIが普及すればするほど、膨大な計算資源が必要になります。
その「心臓部」となるのがデータセンターです。
サーバー群が昼夜を問わず動き続け、AIに学習や推論を行わせる。
そのため電力消費は莫大で、冷却のためのインフラも欠かせません。
では、日本は十分なDCを持っているのでしょうか。答えは「まだ不十分」です。
これまで日本のデータセンターは東京や大阪など大都市圏に集中してきました。
しかしAI需要が爆発的に増える中、これだけでは足りません。
災害リスク分散の観点からも、地方への設置や分散型ネットワークの構築が急務とされています。
さらに大きな課題は「電力」です。AI向けの最新GPUサーバーは電力を大量に消費します。
再生可能エネルギーとの組み合わせなしには、持続的な運用は難しいでしょう。
海外ではすでに「グリーンデータセンター」への移行が進みつつあり、日本も同じ方向を目指す必要があります。
小説の主人公・津村源一がもし現代を生きていたら、この問題にどう立ち向かったでしょうか。
おそらく彼は「DCなしにAIの未来は語れない」と考え、地方の土地を活用した新しいデータセンター構想を描き出したかもしれません。
海辺や工業地帯の空き地を再利用し、再エネを組み合わせた持続可能なDCをつくる――そんな挑戦は、まさに物語の延長線上にある現実の未来です。
👉 あなたはAIを使うたびに、その裏でどれほどの電力と設備が稼働しているか、想像したことがありますか?
次回は「再生エネルギーとDCの融合=グリーンデータセンター」をテーマにお届けします。
―― シルバーキング 池田邦泰

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