【AIと共に挑戦—無料メール講座Day3】AIの強み:初稿生成と要約・比較

AIは人間の創造性を置き換える魔法ではありません。
しかし私たちが日々の業務で最も時間を取られているのは、実は「考える」よりも下ごしらえの作業です。
会議資料や議事録の下書き、数値や文書の要約、複数案の比較表づくり、提案書の初稿など、こうした作業は本質的には創造ではなく整理と準備です。
ここにAIは圧倒的な力を発揮します。
人が数時間かかる初稿も、AIならわずか数秒で形にします。
人はその初稿を土台に自分の経験や判断を上乗せし、仕上げの“最後の20%”に集中できるようになります。
作業全体の所要時間は半分以下に縮み、議論の質も向上します。

ただしAIは曖昧さに弱い道具です。
期待どおりの成果を得るには、前提・制約・評価基準を明確に伝える必要があります。
たとえば「この提案は予算上限500万円以内で、法令Aを順守し、納期は来月末、既存設備を再利用すること」など、部下に指示するように条件を具体的に与えます。
さらに「比較はコスト・納期・安全性の三軸で点数をつけて提示」など評価軸を示せば、AIの出力はぐっと実用的になります。

おすすめは初稿→赤入れ→再生成の短い反復サイクルです。
最初の出力で不足や誤りを見つけたら、その都度具体的に指摘し再生成を繰り返します。
わずか2〜3回で完成度は飛躍的に上がり、しかも毎回ゼロから作るよりはるかに早い。
昨日整理した上位3つの作業のうち、初稿の時間短縮効果が大きいものから着手すると良いでしょう。
こうして得られた指示文をテンプレートとして保存すれば、次回からさらにスピードと品質が安定します。

AIは万能ではありませんが、適切な役割を与えれば優秀なアシスタントになります。人は意思決定と創造に集中でき、チームのストレスは減り、成果は目に見えて向上します。

CTA
👉 上位3作業のうち1つを選び、AIに初稿を書かせ、自分で赤入れを加え再生成してみましょう。

次回予告
DAY4では、日本のAI導入がなぜ進みにくいのか、4つの壁を整理し、突破の糸口を示します。

P.S.
良い答えは、良い指示からしか生まれません。指示の質を磨くことがAI活用の第一歩です。

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